しのぶ庵のこだわり

日本人にとって、そばは単なる食事以上の存在です。 香り、のどごし、そして食べる空間までもが、ひとつの体験として心に残る。 忙しない毎日の中で、静かに立ち止まり、ほっと一息つける時間—— それを叶えてくれるのが「しのぶ庵」の十割蕎麦です。
十割蕎麦が支える職人の味

こだわりのそば粉は、福井県産の香り高い蕎麦の実を使用。打ちたて、茹でたての一杯は、そば本来の風味と力強いコシを感じられます。
(※時期によっては別の厳選された国内産地を使用)

「十割」は小麦を使わない、そば粉100%。 その繊細さゆえ、職人の手仕事が活きる逸品です。
手仕事で磨かれる
水と香りの繊細さ

仕上げに欠かせないのが、冷水での締め。 しっかりと水を切ることで、そばに余分なぬめりを残さず、のど越しと香りを際立たせます。 日々の繰り返しが、“当たり前の美味しさ”を支えているのです。

うま味・香り・食感のすべてに、丁寧な技が感じられる。だからこそ、海外の方にも自信を持って薦められる一杯です。
器に宿る、粋なこだわり

湯呑みや箸、器のひとつひとつにも、和の美意識が宿ります。 しのぶ庵の静かな空間に身を置けば、食事そのものが小さな旅に変わる。 日常の中の“余白”を、大切に味わっていただきたいです。
蕎麦湯にもこだわっており、一般的な「茹で湯」とは違い、当店の蕎麦湯はそば粉を丁寧に溶いて仕立てた濃厚な一杯。
まるで「飲む蕎麦」のような、旨味ととろみのある味わいが特徴です。
残った蕎麦つゆに注ぎ入れて味の変化を楽しんだり、
そのまま飲んで、じんわりと体を温めたり——
お好みのスタイルでどうぞ。
ルチンやビタミンB群などの栄養も豊富で、
食後の身体にやさしく染みわたる、しのぶ庵ならではの心遣いです。
地酒とともに楽しむ
和の晩酌文化
しのぶ庵では、厳選した地酒を複数取り揃えています。 宗田節や本枯節から引いた濃口の関東風出汁と合わせて、そばとのペアリングが楽しめます。 一品料理も充実しており、「酒の肴」としての完成度も見逃せません。

「今日、行ってみようかな」
その一歩を後押し
派手ではないけど、確かに満たされる。
香りと温度で整うそばと、しっとりと染み入る地酒の時間。

「迷ったら、ここで一杯」
“今日はそばにしてみようかな。”そう思えたら、それはきっとしのぶ庵にぴったりの日。
梅田の地下で、そっと“日本の粋”を体験してみてください。
暖簾が迎える
落ち着い雰囲気
“食べるだけ”で終わらせない。
五感すべてで味わう蕎麦と酒の体験が、ここにあります。

地下街の一角に構えるしのぶ庵の店先には、大きな注連縄と白い暖簾が掛かっている。 装飾は控えめながら、通りがかる人の目を引く存在感があります。
派手な演出や呼び込みではなく、仕事で信頼を積み重ねてきた店ならではの落ち着きがそこにある。